お店の経営者が、キャスト(お店で働く女の子)とトラブルになった時、
よく言う言葉はなんだと思いますか?
「労基でも裁判でも何でもしろよ」
なんです。こう言われた子は意外に多くてめっちゃくちゃびっくりしますよね💦
でも、組合活動を続けるなかで「ここに問題点が詰まりまくりじゃん!!」って思ったんです。
むかーし、私が組合というものを知る前に、働いてたクラブで給料がもらえないことがあって、同じ目にあった友達と労基署に相談に行ったことがありました。
その時の相談員の方に「労基は強制力がないからねえ…」ということを何度も繰り返し言われて、法テラスとか他の機関を紹介されたり…
相談に来たのに、なんかよくわかんないけど、とにかくやりたくないってことね!って思って、「もういいです!」って、友達と泣く泣く帰ったことがありました😭
その後、組合に携わるようになって相談者の話を聞いていても、「労基に行ったけどなんの意味もなかった」「何もしてもらえなかった」という声をよく聞くようになり…
相談者に付き添って労基に同行しても、やっぱり諦めることを助長するような対応が多いなあと感じる。
しまいには労基で扱ってくれた件でも、ろくな調査も是正勧告もせずに「相手が弁護士を連れてきたから」という理由で勝手に取り下げられた案件すらありました(;゚Д゚)
さすがにこれはひどい!まじでありえない🤬🤬
労働組合よりも、まずは行政窓口に相談に行こうと思う子は圧倒的に多いと思う。頑張って勇気を出して相談に行っても、そこで諦めさせられるような対応されたらもう心折れちゃうよ。なんにもできないんだって絶望的な気持ちになっちゃうよね。
てか、現にわたしはなったし。
諦める子が多ければ問題化されない。問題になったとしても、たいして調査もされなくて済むならお店は違法し放題ですね!!
労基の存在は今、むしろ経営者にとっての大きな後ろ盾になってるんです。
だから、「労基でも何でも行けよ」って平気でいうんですね。
何という現実。愕然としますよね…。じゃあどうしたらいいんだろう…。
てかさ、そもそもよ、
そもそも風営法の許可証が国から出てて、なんでこんなに放置されてんの?
国から許可が下りてるお店が違法し放題って、なんというか違和感?なんか変じゃない???まじでシンプルに疑問…って思ったんです。
そんな思いが、今回の要請に繋がりました。
まず、私たちがどんな状況で働いているのか、実態を労基の方にもっともっと知ってもらう必要があると考え、アンケート調査から始めました。
今後も継続して、少しでも働いてる人たちの安全が守られるようなこと、そのためにできることを考え、一歩ずつでも進んでいけたらと思っています。
OWLsでは、過去10年以内に水商売で働いた経験のある人たちを対象に、
30項目にわたるネットアンケートを実施しました。
アンケートからは働く人たちが向き合っているさまざまな問題が浮き彫りになっています。
この調査は、『女性不況サバイバル(岩波新書)』の著者でもある竹信三恵子さんにご協力いただきました。竹信さんには調査結果についての解説も寄せていただいていますので合わせてご覧ください。
アンケート調査から見えてきたのは、賃金未払いや即日解雇が常態化する深刻な無権利状態です。水商売の事業者に労基署による適切な指導が行われず、事実上この問題は放置されたままです。
この調査の結果を受け、風営法の営業許可条件に労基法遵守の条項を盛り込むことなど、問題解決に必要な対策を取るよう、2023年11月13日に厚生労働省に以下の要請書を提出し対応を申し入れました。
申し入れを受けて、厚生労働省と警察庁から回答がありました。
この回答をふまえてさらに改善を働きかけていきたいと思います。